(続きます。)
手元のメモにはわずかに二行…
オチがある→お笑い文化 大阪
現代川柳=詩性川柳
むむむ…難しい。なんでこれを書いたのかさっぱり思い出せない。
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付箋を貼ってあるのは以下の句なのだが、もう一度読むと多分違う結果になると思う。しかしもう読み直す気力も時間も無いので、初読の記録として残しておくことにする。
水の家いつも戻ってきてしまう 加藤久子
方舟を待ってる見知らぬ人たちと 浪越靖政
クチビルを離すと彼岸花の闇 丸山進
あどけなく二度とは遊ばないという 小池正博
こんな手をしてると猫が見せに来る 筒井祥文
もう少しモナカのアンでいるつもり 松永千秋
降りてゆく水の匂いになってゆく 八上桐子
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八上桐子さんがぶっちぎりで一番のお気に入りになるだろうなと予測していたが、意外や意外、清水かおりさんもかなりのお気に入りで僅差で二位。異質なのだが嫌いじゃないのよね〜こういう発見があるのがアンソロジーを読む楽しさなのだと思う。
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第四章のポスト現代川柳あたりで感じたのが、これってスロットやん…という事。バレンタイン俳句とかで時々みかけるスロットマシーン、五七五の言葉がくるくる回って偶然の組み合わせを楽しむあれだ。
「思い」ではなく「言葉」から発想するという手法は、共通認識を持つ世代=狭いグループ内では成り立つが、少し時間が経つだけ場所が変わるだけで通じなくなる可能性が高い。ポスト現代川柳は(俳句も)どこに着地するのか、大変興味深い流れである。