『よもだ俳人子規の艶』夏井いつき・奥田瑛二(朝日新聞出版2023)より抜粋
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鶯の鳴けるやさしさ我に無し 瑛二
あじさいや雨に打たれて生き急ぐ 瑛二
色里や十歩はなれて秋の風 子規
大門や夜桜深く灯ともれり
傾城の菫は痩せて鉢の中
傾城の噛み砕きけり夏氷
豁然と牡丹伐りたる遊女かな
捨團扇遊女の顔のあはれなり
傾城の団扇に這はす蛍哉
六月を奇麗な風の吹くことよ
消エントシテトモシ火青シキリヾヽス
生きてをらんならんといふもあつい事
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ
夏井いつき氏と奥田瑛二氏の対談集。
お二人の観察眼、感性の豊かさに驚かされる。
子規の句をこういう観点で纏めると、江戸時代の名残のようなものを感じる。月並み俳句と紙一重。