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echire☆echire project 俳句の記録

偏愛図書館/2024-06

『よもだ俳人子規の艶』夏井いつき・奥田瑛二(朝日新聞出版2023)より抜粋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鶯の鳴けるやさしさ我に無し 瑛二

あじさいや雨に打たれて生き急ぐ 瑛二

 

色里や十歩はなれて秋の風 子規

大門や夜桜深く灯ともれり

傾城の菫は痩せて鉢の中

傾城の噛み砕きけり夏氷

豁然と牡丹伐りたる遊女かな

捨團扇遊女の顔のあはれなり

傾城の団扇に這はす蛍哉

 

六月を奇麗な風の吹くことよ

消エントシテトモシ火青シキリヾヽス

生きてをらんならんといふもあつい事

 

 

 

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夏井いつき氏と奥田瑛二氏の対談集。

お二人の観察眼、感性の豊かさに驚かされる。

子規の句をこういう観点で纏めると、江戸時代の名残のようなものを感じる。月並み俳句と紙一重

 

 

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