『俳句ミーツ短歌』堀田季何(笠間書院2023)より抜粋
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八月を静かな巨船とも思ふ
みちのくの中にみつしり露の玉
人体の淋しくなれば望の夜
胃の底に沈黙の水十三夜
いきいきと餅は焼かれて父の国
(俳句生成プログラム 楽園VOL.01試作)
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先日地上波でアニメ映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』が放映されていた。俳句がモチーフという事で、楽しみにしていたのだが…何とも言えない作品だった。*私見ですよ。
地方創生アニメに乗っかって、「俳句」を盛り上げたかったのだろう。挿入される俳句はどれもレベルが高く、何処にも瑕疵は無いのだが、かえってそれが興を削ぐ。「登場人物に合わせて、プロの作家が監修する俳句」という代物にどうにも気持ち悪さを感じてしまうのだ。
結局、俳句をやっている仲間内にはウケるだろうが、この映画を観て「俳句」を始めようと思う人なんているの?もう少し違うやり方があったのではないの?と、最後まで違和感が残った次第である。
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さて本題。
私の場合、俳句や短歌の入門書が読みたかった訳ではなく、「堀田季何」という人に非常に興味を持っていて、言うなれば単なる追っかけファンの一人である。
上掲は『第18章 AIと第二芸術論』からの引用。最前線の作家さん達は、こういう議論を重ねているのだなと、大変勉強になった。AIを使いこなす世代が、詩歌の世界にも生まれつつある。
あなた誰?精霊蜻蛉の閉じた町