『孤独の俳句「山頭火と放哉」名句110選』金子兜太・又吉直樹(小学館新書2022)より抜粋
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人間の考え方というのは「存在」そのものから見ていかないとほんとうのところ、正確には掴めないと考えたのです。「社会」対「思想」は危ない。「存在」対「思想」ならば本物であると、私はそういう考え方に変化していったのです。
(2012.11.13 金子兜太インタビューより抜粋)
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とかげの美しい色がある廃園
追っかけて追ひ付いた風の中
霜とけ鳥光る
放哉
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山頭火と放哉のムック本の改訂版。
放哉の選句と句評は又吉氏が担当した書き下ろしで、今回の目玉はこの部分であろう。
万遍なく代表句を選んでいるという時点で、さほど期待はしてなかったのだが、所々になんじゃこれ…と笑えるエピソードが挟み込まれていて、独自性を出そうと頑張った痕跡が残っていた。自由律俳句を読む楽しみを伝える良書だと思う。
ポプコーンと冒険ですか星月夜