echireeeee

echire☆echire project 俳句の記録

きざはしの小天狗金木犀烟る

 

 

 

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大阪近郊では、金木犀の花が例年より一週間遅れで咲き始めた。

東京はいつもの年より早目と聞いて、ワクワクしながら待機していたのに…どうやら逢坂の関を越えるのに難儀したようだ。

金木犀の花の時期は短く、数日で落ちてしまう。日曜の朝、雨上がりを待ちかねて、近所の公園へと向かった。満開!いい匂い!!!

 

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金木犀は手入れをしなければ花を付けない、気難しい木だと言う。

実家の中庭には銀木犀の木があるのだが、父母が手入れをしなくなった途端、見事に花を咲かせなくなってしまった。可哀想に、長らく剪定してもらえず、ボサボサの不恰好な大木のままに放置されている。花を付けなければ、丸い形に葉を刈っていなければ、金木犀(銀木犀)とわかる人は少ない。

老夫婦二人してあんなに愛でていたのに…あの銀木犀の溢れるような白い小花は、もう私の記憶の中でしか咲くことがないのである。

 

 

 

 

 

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古いフォルダに、緑地の金木犀の写真が一枚だけ残っていた。

この並木道も今はもう見ることが出来無い。

📷20161023