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echire☆echire project 俳句の記録

小鳥来る

『俳句鑑賞 1200句を楽しむ』宮坂静生編著(平凡社2023)より抜粋

 

 

 

 

 

 

雪原の足跡どれも逃げてゆく  津川絵里子

水取りや氷の僧の沓の音  芭蕉

鶯の身をさかさまに初音かな  其角

蝶食ふべ二度童子となりにけり  柿本多映

陽炎のひとりを入れて縄電車  高岡修

 

五月来る座敷童子のやうに来る  柿本多映

五月病草の匂ひの手を洗ふ  村上鞆彦

薄闇に蹠拭きゐる夏越かな  桂信子

このバスは八月までに着きますか  久留島元

百物語唇なめる舌見えて  中西夕紀

 

天の川われを水より呼びださむ  河原枇杷

蜩や杖のまわりがくらくなる  関口比良男

牛生まる月光響くやうな夜に  鈴木牛後

龍膽が夜の小学校にあり  田中裕明

稲づまやかほのところが薄の穂  はせを

 

一茶の忌とんと出口の見あたらぬ  夏井いつき

猟犬の狂乱を待ち放しけり  中村和弘

柚子湯してほろびた国の夢をみて  谷さやん

人形よく人を遣ひぬ年つまる  高橋睦郎

白をもて一つ年とる浮鷗  森澄雄

 

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絵のなかの靴が揃えてある晩夏  あざ容子

夏至の日の繋がれてゐる赤ん坊  柿本多映

盆踊沖を一灯とほりけり  井上弘

極月の夜の風鈴責めさいなむ  渡邊白泉

よく眠る夢の枯野が青むまで  金子兜太

 

 

 

 

 

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日本農業新聞のコラムより1008句、NHK俳句巻頭名句鑑賞より200句の鑑賞、後半に季語に関するエッセイが掲載されている。

 

ここまで専門的な本の場合、拾い読みが前提になる。

①まずはどのような句が選ばれているのか、お気に入りに付箋を貼りながらざっと目を通す。

スマホの下書きに付箋を貼った句を書き写す。

③そこから更に厳選する。(10句、5句縛りが多い。)今回だとここまで正味2時間位。

 

ここからやっと鑑賞文を読み始めるのだが、スピード重視の為、内容が正確に読み取れているかは甚だ疑わしい。

 

④どんな切り口でブログを纏めるか考えながら、使えそうな箇所に付箋を貼っておく。

⑤週末にブログ作成。

 

まぁ趣味の範疇だし…というか、仕事の資料もよく似た読み方をしているので、これはもう習性と言えましょう。

 

 

 

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人道回廊繋がる異界小鳥来る