『ひとり暮らしののぞみさん』文:蜂飼耳/絵:大野八生(径書房2003)より抜粋
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「ひとつ あげる」
と ちいさめの小鳥が いうので のぞみさんは
あかい小石を もらうことにした。
「ありがとう」
アーモンドを つまむように おやゆびと
ひとさしゆびで あかい小石を つまんで
あかりに むけると そのむこうに なつかしい風景が
ぽっかりとうかんだ。
おやゆびと ひとさしゆびは
小石を あたためつづけた。
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ
蜂飼耳さんの物語絵本。中原中也賞詩人という呼び名は如何なものか…と思うが、まずは手にとって貰う為に必要なのだろう。上品で音楽的な作品。
生活は続く白花百日紅