『だからもう はい、すきですという』服部みれい(ナナロク社2013)より抜粋
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質問をする
これは何のきおく?
空にむかって かみさまに きいた
しずかに ひそむ 空
これは何のきおく?
海にむかって かみさまに きいた
しずかに 凪る 海
これは何のきおくなの?
山にむかって かみさまに きいた
だんまりを きめこんだ 山
これは何のきおくなの?
しかたがないから 自分に きいた
胆の奥から
にわかにうごきだすものあり
流れるように
こたえをいいはじめた
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ
服部みれい氏の詩集。彼女の場合、詩人というよりは文筆家、雑誌編集者、スピリチュアルなグループの教祖という認識である。
どちらかと言うとポエムに近く、詩人にありがちな暗喩や破綻=狂気は殆ど見受けられない。平易で優しい言葉の羅列、作為の無い素直な表現は、同じくピュアな信者を得やすいという事なのだろう。
詮無くて焦げほろ苦し穴子飯