echireeeee

echire☆echire project 俳句の記録

虚空行く虚像のあわい初仕事

『星糞』 谷口智行(2019邑書林)より抜粋

 

 

 

御燈祭闇夜が胞衣を脱ぐごとし

 

葛の崖覗けり身投ぐべくもなく

 

踊らむか焼烏賊にほふ浜に出て

 

遠雷や野の踏切に海の砂

 

まなうらのあめつちに春来たりけり

 

乳透けて見ゆ呪師の夏衣

 

健次忌の辻々に立つ青をんな

 

川施餓鬼藁の舟方燃え残る

 

狩詞話せり熊に聞かれぬやう

 

神ときに草をよそほふ冬の月

 

 

 

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憧れの「強い」俳句である。

 

帯にある茨木和生氏の共鳴十句と、一つも重ならないという結果に…お恥ずかしいが仕方ない。

 

今回選句しながら頭の片隅に「呪術廻戦」のアニメが流れていた。呪師(のろんじ)の夏衣?五条先生がスケスケの服?…絶対違うしいつか誰かに怒られる笑。

 

「好き」だけで終わらず、ちゃんと説明できるようにならねばと思う。まだまだ修行が足りない。知識が足りない。