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echire☆echire project 俳句の記録

④春【2020/やがて地獄へ下るとき】

 

 

春立つと雲居の小鳥呼びに来る

寒明けを唄い始めるジャムに蓋

薄氷や漂着船を抱き留める

 

天辺の禽獣ほうと霞立つ

交差する腕ごし梅の蕚かな

 

鳥帰る額の真中狙われて

花桃や踊る形に生まれくる

 

森の扉薄く開かれ蝶の昼

春深し案内頁にある折り目

躑躅押し分け「歌、歌おうか」

 

 

 

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緊急事態宣言下、お散歩ばかりしていた時期。歩きながら考える癖がつき、句のテンポも歩く速さに準じているのが笑える。

 

この年の夏以降、まとまった休みが取れない状況が続いているのだが、週末の数時間だけでも俳句を詠むのが気分転換になっている。趣味=俳句、と言いたいだけじゃないの?疑惑をかけられているが、あながち間違いではないので否定はしない。