淡雪や一歩押し広げる円周
春は手を挙げてから来る空まがう
水底に廃る王宮花あしび
散る花もすがり黄衣の僧二人
春重し初手の石置く山の音
山裾に声色隠す春障子
ハトロンの絵本をめくり燕来る
ダンディライオン首長くして我を噛む
緋の椅子は妖しく沈む春の水
小龍(しゃおろん)の背よりたなびく藤の浪
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ
蟻薹上に餓ゑて月高し/横光利一
この句が好きで、2018年の句帖タイトルに使わせて頂いた。
目に見える物をそのまま詠むのではなく、「創作する」ことに四苦八苦した時期でもある。ちゃんと実景から詠んでいたのに…なんでこうなるのか…下手すぎて10句選ぶのに苦労した。