『返り花』久米正雄 (増補現代俳句体系第五巻/角川書店1981)より抜粋 松柏の嵐の底や返り花 うらゝかや袱紗畳まず膝にある 一筋の水を落して梅の門 夏めくや合せ鏡に走る虹 夏めくや軋るお厨子の蝶番ひ 蚊帳の香のほのかなる闇へ踏み入りぬ 島の崖一つ紅さす…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。