月冴ゆるあやかし四方に伸びる影 伝奇本うつ伏せのまま読む冬日 見覚えのある人といて冬紅葉 鯉の口ぼやんと吐きし小春かな 山茶花の谿間音なく前をゆく 冬椿写す少年は少年と 凩や白い柱の建つ宇宙 堰堤で終わる足跡水涸るる 空色の背表紙並べ春隣 虹を吐く…
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